ビジネス英単語の覚え方|単語帳をやめて出会った単語を貯める

先日の会議で、denominatorという単語が出てきませんでした。
マーケットシェアの話をしていて、その数字の分母は何なのかを聞きたかったのです。ただ、分母という単語が出てこない。
言い換えようとしましたが、それも出てきません。
結局、分かったフリをしてそのまま流しました。
筆者はTOEIC900点を超えて外資系に入社しましたが、こういうことが今でもあります。
この記事では、市販の単語帳をやめて日々出会った単語だけを貯める方式に切り替えた話と、その実際の運用について書きます。
- 日本生まれ日本育ち、海外在住経験ほぼゼロ。
- 国内学習で英語力をアップ。
- 現在の英語力は外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベル。
- これまで長期に渡り様々な手法で英語力アップにコミットし、ときには挫折し、ときにはうまくいった経験から、読者に有益で再現性のある情報を届けたい。
- BizSprinto開発チームの一員。
知らないのではなく、自分の単語になっていない
denominatorは、見れば分母だと分かります。知らない単語ではありません。
それでも、必要な場面で出てこない。
もうひとつ例を挙げます。
タスクが溜まっていて少しきつい、と言いたかったとき。感覚としてはoverwhelmedがぴったりでした。
でもその単語が出てこなかったので、it feels like I have too many things to do と言いました。
意味は通じます。ただ、こちらの表現のほうがやり切れないかもしれない、というニュアンスが強く出てしまったかもしれない、とあとから思いました。
単語を知っているかどうかと、その単語が必要な瞬間に出てくるかどうかは別の話です。
そして厄介なのは、出てこなかった単語は記憶に残らないことです。その場は流れていくので、あとから振り返ることもありません。
↓単語だけでなく、英語そのものが出てこない状態を原因ごとに分解した記事です。

市販の単語帳は効く。ただしテストが終わると止まる
誤解のないように書いておくと、市販の単語帳を否定しているわけではありません。
筆者もTOEICとTOEFLの単語帳はやりましたし、最近はIELTSの対策でもやりました。
試験対策としては、単語帳はかなり効率がいいと思います。出る単語が絞られているので、短期間で語彙を底上げできます。
問題は、その先です。
試験が終わると、やらなくなります。
筆者もそうでした。受験が終わった時点で単語帳を閉じて、それきりです。
仕事は続くのに、語彙の増え方だけが止まる。
だから、試験の有無に関係なく続く仕組みがいると思うようになりました。日々出会う単語のうち、知らないものを継続的に取り込んでいく形です。長い目で見ると、こちらのほうが語彙は増えていく気がしています。
メモアプリでやろうとして挫折…
最初はスマホのメモアプリでやっていました。
知らない単語に出会ったらメモして、あとでGoogleで意味を調べて、例文と一緒に書いておきます。
残念ながらこれが面倒で続きませんでした。
単語をひとつ登録するのに、検索して、意味を読んで、例文を探して、コピーして、メモに貼る。数が増えるほど億劫になります。
もうひとつ、地味に困ったことがありました。
単語の横に日本語の意味を書くと、単語を見た瞬間に意味も目に入ってしまうことですね。
復習しようとして開いても、答えが一緒に見えてしまいます。地味ですがこれでは思い出す訓練になりませんので、離してメモしようかとも考えましたが面倒でやめました。
結局、貯めることはできても復習できないリストができあがりました。
いまの運用|出会う、登録する、毎日1周する
いまは、こうしています。
- 洋書を読んでいて、ドラマを見ていて、ニュースを読んでいて、知らない単語に出会ったらその場でアプリに登録する
- 登録は単語を検索するだけ。例文・類義語・対義語・コロケーションが一緒に入る
- だいたい毎日1周、復習テストを受ける
使っているのは、筆者のチームで作っているBizSprinto Oneの英単語マイリストです。というより、この運用をしたくて作りました。
ポイントは、登録の手間をほぼゼロにすることだと思っています。
出会った瞬間に登録できないと、あとでやろうと思って忘れます。そして忘れた単語は、次に出会うまで存在しなかったことになります。
↓単語との出会いをいちばん多く作ってくれるものの一つが洋書です。最近読んだ中から5冊紹介しています。

覚えたら消す。その基準
ここがいちばん大事かもしれません。
出会った単語を全部貯めていくと、リストはどこまでも増えます。増えすぎると1周できなくなり、結局続きません。
なので覚えた単語は消しています。
問題は、何をもって覚えたとするかです。
筆者の基準はこうです。
単語テスト以外の場所でその単語に出会って、意味が分かったとき。あるいは、日々の会話で自分が実際に使えたとき。
仕事でも、洋書でも、ドラマでも、ニュース記事でも、資格試験でも構いません。テスト用に覚えた記憶ではなく、実際の文脈の中で理解した、あるいは使えたときに、初めて身についたと判断します。
たとえば gubernatorial という単語
先日、ニュース記事でgubernatorial(州知事の)という単語に出会いました。
知らなかったので、マイリストに登録して復習していました。
しばらくして、ニュース系のポッドキャストを聴いていたら、この単語が出てきました。
聞き取れて、意味が分かった。
その時点でリストから消しました。
単語テストで正解できることと、実際に耳から入ってきて分かることは別物です。後者ができたなら、もうリストに置いておく必要はありません。
この基準で運用していて、いまリストに残っているのは150個くらいです。
この方式が向いている人
試験が近い人には、素直に市販の単語帳を勧めます。出る単語が決まっているので、そのほうが速いです。
この方式が向いているのは、試験ではなく仕事で英語を使い続ける人だと思います。
自分の業界で出てくる単語、自分が読む本に出てくる単語は、人によって違います。市販の単語帳には載っていないことも多い。
そして何より、終わりがないのがいいところです。試験のように終わらないので、語彙が増え続けます。
↓この方式を実践するためのアプリを比較した記事です。自作単語帳アプリの選び方をまとめています。

まとめ
毎日英語で仕事を回すポジションにいても、会議で分母という単語は出てきませんでした。
知らない単語だったからではなく、自分の単語になっていなかったからです。
市販の単語帳は試験には効きますが、試験が終わると止まります。
日々出会った単語を、出会った瞬間に登録して、毎日1周する。そしてテスト以外の場所で理解できたり使えたら消す。
地味ですが、この繰り返しがいちばん確実だと感じています。
英単語なら、BizSprinto One
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最後に、筆者のチームで作っているBizSprinto Oneを紹介させてください。
この記事で書いた運用をするために作ったのが、英単語マイリストです。
20,000語の辞書と連動しているので、単語を検索するだけで例文・類義語・対義語・コロケーションまで一緒に登録されます。Googleで調べて例文を探してメモに貼る、という手間がありません。
登録した単語は復習テストとして出題されるので、日本語の意味が最初から見えてしまうということもありません。
BizSprinto Oneはほかにもニュース音読、7秒瞬間英作文、7ステップ英文速読、ビジネス特化のシャドーイングまで、ビジネスパーソンに必要な英語学習が1つのアプリにまとまっています。
複数のアプリを別々に契約すると、月々の課金がかさみますしユーザー登録も面倒ですが、BizSprinto Oneはユーザー登録不要、月額1,980円ですべてのコンテンツ・機能が使い放題です。
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