ビジネス英語の勉強法おすすめ10選|実務に直結するトレーニングを外資系勤務が解説

ビジネス英語を伸ばしたいと思っても、何から手をつければいいのか迷いますよね。
日常英会話の教材はたくさんありますが、会議で意見を通したり、英文メールを素早く捌いたりする力は、また別のトレーニングが必要だと筆者は感じています。
筆者は日本生まれ日本育ちで、留学経験もないまま外資系企業に入りました。
入社時にTOEICは900点を超えていましたが、入社直後の英語プレゼンで質疑応答にまったく答えられず、頭が真っ白になったことを今でも覚えています。
そこから何年もかけて、いろいろな勉強法を試してきました。続かずにやめたものもあれば、今も毎日続けているものもあります。
今回は、その中でも実務に直結すると感じた勉強法を10個紹介します。
順番に優先度をつけているわけではないので、気になったものから1つ試してみてください。
それではまいります!
- 日本生まれ日本育ち、海外在住経験ほぼゼロ。
- 国内学習で英語力をアップ。
- 現在の英語力は外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベル。
- これまで長期に渡り様々な手法で英語力アップにコミットし、ときには挫折し、ときにはうまくいった経験から、読者に有益で再現性のある情報を届けたい。
- BizSprinto開発チームの一員。
実務の英文メールと資料を教材にする|自分の仕事で使う英語がいちばん定着する
まず最初に挙げたいのが、市販の教材ではなく、自分が普段受け取っている英文を教材にしてしまう方法です。
ビジネス英語の教材は、汎用的に作られている分、自分の業務とは関係のない場面も多く含まれます。
一方で、上司や海外チームから届くメールは、まさに自分がこれから使う表現の宝庫です。
筆者は、ネイティブの同僚が書いたメールで「この言い回しは便利だな」と思ったものを、その場でメモに残すようにしています。
依頼するとき、断るとき、催促するとき、悪い知らせを伝えるとき。場面ごとに、ネイティブがどう言葉を選んでいるかが見えてきます。
特に参考になるのが、丁寧さの度合いの調整です。
同じ依頼でも、相手との関係性や案件の重さによって、Could you 〜 なのか、Would you mind 〜 なのか、単に Please 〜 で済ませるのかが変わります。
この感覚は、教材を読んでいるだけではなかなか身につきません。実際のやり取りの中でこそ掴めるものだと思います。
集めた表現は、次に自分がメールを書くときに意識して使ってみてください。何回か使えば、かなりの確率で自分のものになります。
定型フレーズを型としてストックする|会議で使い回せる引き出しを増やす
ビジネス英語は、日常会話に比べて圧倒的に型が多い世界です。
会議の進行、意見の切り出し、反論、保留、確認。それぞれに、何度も使い回せる決まった言い方があります。
逆に言えば、この型を持っているかどうかで、会議での発言のしやすさが大きく変わります。
筆者が特によく使うのは、話し始めるための型です。
- 意見を言う:From my perspective, … / In my view, …
- 反論する:I see your point, but … / That said, …
- 確認する:Just to make sure, … / Correct me if I’m wrong, but …
- 時間を稼ぐ:That’s a good question. Let me think for a moment.
- 保留する:Let me get back to you on that.
大事なのは、たくさん覚えることよりも、少数を確実に口から出せる状態にしておくことです。
頭で覚えているだけだと、いざ会議で使おうとしたときに舌が回りません。これは筆者が何度も経験しました。
声に出して何度も練習して、考えなくても出てくるところまで持っていくのがポイントです。
出だしさえ出れば、あとは何とか話しながら組み立てられるものです。逆に最初の一言が出ないと、発言の機会そのものを逃してしまいます。
瞬間英作文|言いたいことがとっさに出てくる瞬発力を鍛える
ここからは、いわゆる王道のトレーニングです。
瞬間英作文は、日本語の文を見て、できるだけ速く英語に変換して口に出すトレーニングです。
筆者がビジネス英語で最も効果を感じたのが、このトレーニングでした。
文法も単語も知っているのに、会議になると口から出てこない。この状態を抜け出すのに一番効きます。
やり方はシンプルで、日本語を見た瞬間に場面を思い浮かべ、考え込まずに話し始めます。
完璧な英文を作ってから話すのではなく、とりあえず話し始めて、話しながら組み立てるのがコツです。
実際の会話も同じで、全部を頭の中で完成させてから話す人はいませんよね。
このトレーニングがビジネス英語との相性が特に良いのは、扱う内容がロジカルで、型がある程度決まっているからだと思います。
数字の増減、原因と結果、比較、提案。この辺りの言い回しは、練習した分だけそのまま実務で使えます。
難しい構文を目指す必要はありません。中学レベルの文法で、パッと言い切る練習を積むだけで十分に効果が出ます。
筆者の実感では、毎日10分でも数ヶ月ほど続けると、会議で言葉に詰まる回数が目に見えて減ってきます。
シャドーイング|多様なアクセントを聞き取る耳を作る
聞こえてきた英語を、少し遅れて追いかけるように口に出すトレーニングです。
リスニングと発音を同時に鍛えられるので、コストパフォーマンスの高い勉強法だと感じています。
そしてビジネスの現場では、リスニングこそが最大のボトルネックになりやすいと感じます。相手が何を言っているか分からなければ反応のしようがありません。
マネジメントレビューなどで質問が聞き取れなくて聞き返すことは許されない緊張感があります。
またUS英語だけを聞き取れても足りません。
筆者の職場では、インド、シンガポール、オーストラリア、イギリスなど、本当にいろいろなアクセントが飛び交います。
教材を選ぶときは、意識的にアクセントの幅を広げておくと、実際の会議で焦らずに済みます。
もう1つ大事なのが、意味を理解しながらシャドーイングすることです。
音だけを追いかけていると、口は動いているのに内容が頭に入っていない状態になりがちです。これだと効果が半減してしまいます。
1回終わるごとに、今の内容を要約できるか自分に問いかけてみると、意味理解を伴った練習になります。
英文速読|メールと資料の処理スピードを上げる
ビジネス英語で意外と見落とされがちなのが、読むスピードです。
筆者は入社当初、英文メールを1通読むのに日本語の2〜3倍の時間がかかっていました。
結果として、大量に届くメールをほとんど読み飛ばしてしまい、大事な情報を取りこぼしていた時期があります。
読めないのではなく、精読していると時間がかかりすぎる。これが問題でした。
速読の土台になるのは、返り読みをやめることです。
英文を後ろから前に戻って和訳する癖があると、絶対にスピードは上がりません。
意味のかたまりごとに区切って、前から順番に処理していく読み方に切り替えていきます。
目安としては、WPM150あればTOEICのリーディングを完走でき、WPM200を超えると英文資料や会議の文字起こしを違和感なく処理できる感覚があります。
最近はAIの議事録や要約を読む機会も増えたので、速く読める人ほどキャッチアップが早くなっている実感があります。
自分専用の単語帳|仕事で出会った専門用語を資産にする
市販の単語帳は、汎用的な語彙を効率よく増やすには便利です。
ただ、自分の業界や職種で頻出する専門用語となると、載っていないことがほとんどです。
エンジニア、ファイナンス、法務、マーケティング。それぞれの現場で飛び交う単語は、市販の教材ではカバーしきれません。
だからこそ、仕事の中で出会った単語をその都度ストックしていく仕組みが効いてきます。
筆者は、英文資料やニュースを読んでいて知らない単語に出会ったら、意味を確認してその場でアプリに登録するようにしています。
のちほど見返す時間を取ることで語彙は着実に増えていきます。
コツは、単語を単体で丸暗記しないことです。
出会った文脈ごと覚えたり、類義語や対義語とセットで確認したりすると、定着率が段違いに上がります。
スマホのメモでも始められますが、後から復習テストができる形にしておくと、覚えたつもりで終わるのを防げます。
会議の録画と文字起こしで復習する|聞き取れなかった箇所を潰す
最近はオンライン会議が当たり前になり、録画や文字起こしが残ることも増えました。
これを復習に使わないのはもったいないです。
筆者がやっているのは、会議中に聞き取れなかった箇所を覚えておいて、後から文字起こしで答え合わせをすることです。
知らない単語だったのか、知っているのに音として認識できなかったのか。この切り分けができると、次にやるべき対策がはっきりします。
知らない単語だったなら、単語帳に登録すればいいだけです。
一方で、知っている単語なのに聞き取れなかった場合は、その部分を何度か聞き直してシャドーイングしてみると効果的です。
音の連結や脱落が原因であることが多く、自分で発音できるようになると急に聞き取れるようになります。
実際の会議の音声は、教材と違ってスピードも容赦なく、言い淀みや被せも入ります。
その分、教材では得られない実戦的な負荷がかかるので、復習素材としてはかなり優秀です。
自分の英語プレゼンを録画して自分で添削する|話し方の癖に気づく
プレゼンや発表の練習をするなら、自分の姿を録画して見返すのが最も効きます。
正直、最初はかなり気が滅入ります。筆者も初めて見返したときは途中で閉じました。
ただ、自分では気づけないことが山ほど見えてきます。
特定の音の発音が崩れている、無意識に同じつなぎ言葉を連発している、視線が資料に落ちっぱなしになっている。
こうした癖は、指摘されるまで自分では本当に気づけないものです。
録画で弱点を見つけたら、その部分だけを集中的に練習して、また録画して確認する。
このサイクルを回すと、改善のスピードが一気に上がります。
簡単にできるので、大事なプレゼンの前には特におすすめしたい方法です。
AI英会話でロールプレイする|本番前に想定問答を回しておく
AIとの英会話は、ここ数年で本当に実用的になりました。
フリートークの練習相手としても優秀ですが、ビジネス英語で特に効くのはロールプレイだと思います。
例えば、来週の会議で自分が説明する内容を伝えたうえで、想定される質問をしてもらう。
あるいは、交渉相手や厳しい上司の役をやってもらって、突っ込まれる練習をしておく。
本番で聞かれそうなことを一度でも英語で答えておくと、当日の心理的な余裕がまったく違います。
人間相手だと、間違えるのが恥ずかしくて縮こまってしまうこともありますが、AI相手なら何度でも言い直せます。
この気兼ねのなさは、練習量を確保するうえで地味に大きいです。
一方で、AI英会話だけで英語力が体系的に伸びるかというと、そこは難しいと感じています。
瞬間英作文やシャドーイングのような基礎トレーニングで土台を作りつつ、その成果を試す場としてAIを使う。この組み合わせが現実的だと思います。
英語の決算書とIR資料を読む|数字とロジックを英語のまま追う
最後は、少し変わり種の勉強法です。
筆者は仕事でカバーする色んな会社の英語の決算書やIR資料を読むのですが、これがビジネス英語のトレーニングとしてかなり効いています。
決算書には、売上・利益・コストといった数字と、その背景にあるロジックがセットで書かれています。
雰囲気で読み流せる文章ではないので、主語と述語、因果関係を正確に追う必要があります。
この正確に読む負荷が、他の英文を読むときの精度にもじわじわ効いてくる感覚があります。
いきなり分厚い年次報告書に挑むとハードルが高いので、まずは知っている企業のプレスリリースや決算説明資料から始めるのでも良いと思います。
売上や利益の増減理由を説明する部分は言い回しがかなりパターン化されているので、慣れると読むスピードも上がります。
しかも、そこで覚えた表現はそのまま自分の報告や説明にも使えます。
業界の動向を追いながら英語も鍛えられるので、時間効率という意味でもおすすめです。
4つの勉強法は、BizSprinto Oneでまとめて鍛えられる
ここまで紹介した10個のうち、瞬間英作文・シャドーイング・速読・自分専用の単語帳の4つは、筆者が開発に携わっているBizSprinto Oneというアプリ1つでまとめて鍛えられます。
BizSprinto Oneは、ビジネスパーソン向けのオールインワン英語学習アプリです。
← 横にスライドして、他の画面もチェックできます →
4つのトレーニングを別々のアプリで管理する必要がなく、1つのアプリで完結します。
学習の記録もアプリ内でまとめて確認できるので、自分の積み重ねが見えやすい設計になっています。
- ニュース音読|毎日の学習を始めるオープナーになる
- 瞬間英作文|言いたいことがとっさに出てくる瞬発力を鍛える
- 速読|ビジネス英文を速く、正確に読む力を鍛える
- シャドーイング|US・UK・インドなど、多様な英語を聞き取る力を鍛える
- 英単語マイリスト|仕事で出会った単語を、自分だけの単語帳で定着させる
収録している例文はビジネスシーンに特化していて、会議・プレゼン・交渉・メール対応など、実務で使う場面を想定したものが2,000以上あります。
複数のアプリを別々に契約すると、月々の課金がかさみますしユーザー登録も面倒ですが、BizSprinto Oneはユーザー登録不要、月額1,980円ですべてのコンテンツ・機能が使い放題です。
無料の状態でも一部のコンテンツをお試しいただけます。会員登録も不要なので、ダウンロードしたらすぐに始められます。
まとめ
ビジネス英語の勉強法を10個紹介してきました。
共通しているのは、どれも実務と地続きだということです。
教材のための教材ではなく、明日の会議やメールで使う英語を鍛える。この意識があるかどうかで、伸び方はかなり変わると思います。
10個すべてをやる必要はまったくありません。
まずは自分の弱点に近いものを1つ選んで、生活に組み込んでみてください。
話すのが苦手なら瞬間英作文、聞き取りが苦手ならシャドーイング、処理が追いつかないなら速読、といった具合です。
筆者自身、留学経験なしでここまで来られたのは、特別な才能があったからではありません。
毎日少しずつ、実務に近いトレーニングを続けてきただけです。
焦らず、自分のペースで積み上げていきましょう。
この記事が、その最初の一歩になれば嬉しいです。
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