外資系で英語ができない人が最初の3ヶ月でやること|筆者の立て直し手順

外資系に入ったものの、英語ができない。
会議で何を言っているか分からないし、発言もできない。このままではまずいと思っている。
でも、何から手を付ければいいのかが分からない。
筆者もそうでした。新卒で外資系に入社した時点でTOEICは900点を超えていましたが、実際の業務ではまったく通用しませんでした。
英語のメールはほぼ無視に近い状態で、会議では黙っているだけ。海外向けのプレゼンで質疑応答にまったく返せず撃沈した日に、ようやく本気で動き出しました。
この記事では、そこから最初の3ヶ月で実際に何をやって、何をやらなかったのかを、当時のスケジュールごと書きます。
何をすべきかの一般論ではなく、筆者が実際に通った手順です。
結論|最初の3ヶ月は瞬間英作文に振り切る
先に結論を書きます。
最初の3ヶ月は瞬間英作文に振り切るのがいいと思っています。
理由は単純で、外資系で英語ができないと言われる状態のほとんどは、知識がないのではなく口から何も出てこない状態だからです。
会議で黙っている人が、英文を読めば意味は分かる、というのはよくあることです。筆者もそうでした。
知識と発話のあいだに詰まりがあるので、そこを通す訓練を最優先にする。瞬間英作文はそのための練習です。
日本語を見て、数秒で英語にする。それを毎日ひたすら繰り返します。

とっさに出てこない状態そのものを分解した記事です。原因の切り分けはこちらが詳しいです。
筆者が実際にやっていた3ヶ月の1日
当時のスケジュールをそのまま書きます。
- 朝起きてすぐ、ポッドキャストを流す
- コーヒーを飲みながらそのままリスニング
- 瞬間英作文を30分
- ポッドキャストを聴きながら身支度
- 通勤中もポッドキャスト
- 昼休みに瞬間英作文を30分
- 夜に瞬間英作文とシャドーイング
合計すると、だいたい1日2時間くらいは瞬間英作文をやっていたと思います。
といっても、まとまった2時間を確保したわけではありません。
朝30分、昼30分、夜に残り。ポッドキャストは手が空いている時間に流しているだけなので、実質的に新しく作った時間は1時間強でした。
ポッドキャストは学習というより、英語を聞いている時間を1日の中で増やすためのものです。身支度や通勤は他のことができないので、ここは相性が良かったです。

当時から今まで聴き続けている番組をまとめた記事です。
この3ヶ月であえてやらなかったこと
やったことより、やらなかったことのほうが大事だったかもしれません。
単語と文法はいったん置いた
とにかく話せるようになることだけを目的にしたので、単語帳や文法書の類はこの3ヶ月やりませんでした。
ただしこれは筆者にTOEIC900点分の土台があったから成立した判断です。
語彙や文法がまだ足りないという自覚がある方は、瞬間英作文と並行してそちらも進めたほうがいいと思います。材料がないと文は組み立てられません。
実際、筆者もこのあと語彙が壁になって、結局あとから鍛え直すことになりました。
オンライン英会話は続かなかった
話す量を増やそうと思ってオンライン英会話も試しましたが、これは続きませんでした。
理由は単純に、時間の調整が面倒だったからです。
予約を取って、その時間に席にいて、という段取りが、毎日やることとしては重すぎました。
瞬間英作文が続いたのは、スマホひとつで2分でも始められたからだと思います。毎日続けるものは、始めるまでの手間が軽いほうが強いです。
学習より効いたかもしれない、会議とプレゼンへの臨み方
この3ヶ月でもうひとつ効果が大きかったのが、英語の会議やプレゼンがあるたびに、徹底的に練習して臨んだことです。
資料を作ったら、声に出して通しで練習する。想定質問への答えも英語で組み立てておく。
地味ですが、本番が一番の実戦になるので、ここで手を抜かないだけで伸び方が変わりました。
そしてこれは強く言っておきたいのですが、スクリプトを用意して読み上げる、という逃げ方をしなくて本当に良かったと思っています。
リモート会議では特にやりがちな逃げの一手だと思います。
恥をかきたくないので、原稿を作って読み上げたくなります。気持ちはよく分かります。
でもそれをやると、その場は乗り切れても実力にはなりません。読み上げは英語を話す練習としては弱いです。
準備はする。でも本番は自分の言葉で話す。この形を最初から崩さなかったのが良かったです。

プレゼン練習の具体的なやり方はこちらにまとめています。
仕事の中でできる工夫は、全部やった
学習時間を増やすのには限界があるので、普段の業務そのものを英語に寄せる工夫もできるだけやりました。
- パソコンとスマホの表示言語を英語に変える
- 社内のオンライントレーニング(コンプライアンス研修のようなもの)を英語版で受ける
- 社内ドキュメントは英語版があれば英語で読む
どれも学習ではありません。ただ、英語に触れる時間が1日の中で自然に増えます。
デバイスの言語設定は特におすすめです。一度変えてしまえば、あとは何もしなくても毎日英語を見ることになります。

この手の工夫をもっと集めた記事です。
3ヶ月やってみて、何が変わったか
3ヶ月経った頃には、がぜん英語が出るようになりました。
流暢になったわけではありません。ただ、黙っているしかなかった場面で、とりあえず何か言えるようになりました。
会議でプレゼンができている。質疑応答もなんとか返せている。ビジターが来たときのタウンホールミーティングで、手を挙げて英語で質問している。
そういう場面が周りに見えていたようで、少しずつ評価が変わっていった感覚があります。
その後もそれを続けていたら、ビジター対応を任されるようになり、いろいろなプロジェクトに声をかけてもらえるようになりました。
英語ができるようになったから仕事が増えた、というより、英語から逃げていないことが伝わったから声がかかるようになったのかもしれません。

英語ができないままだとどうなるのかを、ポジション別に整理した記事です。
同じ状況の人に、1つだけ言うとしたら
いま同じ立場にいる人に1つだけアドバイスするとしたら、こうなります。
練習面|瞬間英作文にフォーカスして、とにかく口から出るようにする
あれこれ手を出さず、まずここに絞る。
何も出てこない状態から、たどたどしくても何か出る状態になると、会議での立ち位置がまず変わります。
姿勢の面|小さく手を挙げる場面を、逃さない
全社ミーティングやタウンホールのような場で、手を挙げて英語で質問する。
自分のプレゼンは事前に徹底的に練習する。
ビジターとのディナーでは、うまく話せなくても全力で話す。
その場では大したことに思えませんが、こういう小さな積み重ねが、あとから効いてきます。
英語力そのものより、こちらのほうが評価に直結していたようにも感じます。
まず1つだけ始めるなら
この記事を読んで何かやってみようと思ったなら、瞬間英作文を1日5分から始めてみるのがいいと思います。
筆者が使っているのは自分たちで作った BizSprinto One というアプリで、瞬間英作文のコンテンツは一部を無料のまま試せます。何日間の体験版という区切りもないので、合うかどうかを自分のペースで確かめられます。
月額1,980円で、瞬間英作文のほかに音読・速読・シャドーイング・英単語も同じ料金に含まれています。

他のアプリも含めて比較した記事です。自分に合うものを選んでもらえればと思います。
3ヶ月続ければ、だいたいのことは変わります。筆者の場合はそうでした。頑張りましょう!


