英検一級に一発合格した筆者の英語習慣|対策なしで受かった4つの学習法

先日、英検一級を試しに受けてみました。
英検は中学生の頃に3級を受けて以来受験は初めてで、今回は「今の自分の英語力が客観的に測れたら良いな」くらいの気持ちで受験しました。
1級向けの対策問題集は1冊も買っていませんし、過去問も解いていません。
自慢のように聞こえてしまうと恐縮なのですが、それで一発合格できました!
↓合格のスクリーンショット

これ、単に運が良かった、というわけではないと思っています。日々の英語学習の中で続けているトレーニングが、英検一級のような総合力を問う試験にも直結していた、というのが正直な感覚です。
この記事では、まず英検一級というテストがどんな構成なのかを整理した上で、筆者が日々続けている4つの学習法をご紹介します。
これから英検一級を受けようとしている方はもちろん、「試験対策」というよりは「日々の学習を積み上げて総合力を上げていきたい」方にも参考になる内容にしていきます!
それではまいります!
- 日本生まれ日本育ち、海外在住経験ほぼゼロ。
- 国内学習で英語力をアップ。
- 現在の英語力は外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベル。
- これまで長期に渡り様々な手法で英語力アップにコミットし、ときには挫折し、ときにはうまくいった経験から、読者に有益で再現性のある情報を届けたい。
- BizSprinto開発チームの一員。
英検一級はどんなテストなのか|4技能を総合的に問う日本最難関クラス
まずは英検一級のテスト構成を整理しておきます。
英検一級は日本英語検定協会が実施する英検の最上位級で、CEFRのC1レベルに相当します(出典:公益財団法人 日本英語検定協会 1級の試験内容)。一次試験と二次試験の2段階で、それぞれ次のような構成です。
一次試験|リーディング・ライティング・リスニングを2時間強でこなす
一次試験はリーディング+ライティング100分+リスニング約35分の合計約2時間15分。かなりの長丁場です。
リーディングは大問3つ構成。短文の語彙問題(25問)、長文の空所補充、長文の内容一致で、語彙のレベルが英検の中でも群を抜いて高いのが特徴です。ネイティブでも普段あまり使わない単語がザラに出てきます。
ライティングは2題出題されます。従来の意見論述に加えて、2024年度からは要約問題も導入されました。社会的・時事的なトピックについて200語程度で意見を書くほか、与えられた英文を90〜110語で要約する形式です。
リスニングは約35分で、会話の内容一致、パッセージの内容一致、リアルライフ形式、インタビューなど4パートに分かれます。ナチュラルスピードで話される放送を1回だけ聞いて解答するので、しっかり集中して聞き取る力が求められます。
二次試験|約10分の面接スピーキング
二次試験は面接形式のスピーキングテスト。所要時間は約10分です。
5つのトピックから1つを選んで1分で準備し、2分間のスピーチをする。その後、面接官との質疑応答が続きます。メモ取りは禁止でした。
ポイントは「即興で自分の意見を英語で組み立てて発話する力」を試されるところ。原稿を書いて読み上げる時間はなく、頭の中で英語を組み立てながら話し続ける瞬発力が問われます。
合格ラインと難易度|総合力がないと突破できない
合格ラインは、一次試験がリーディング・ライティング・リスニングの合計2550点満点中2028点、二次試験は850点満点中602点と定められています。
つまり、リーディングだけ得意でリスニングが弱い、といった偏りがあると足を引っ張られる仕組みです。4技能をバランス良く鍛えていないと合格ラインに届きません。
だからこそ「対策なしで受かった」という言い方には少し補足が必要で、英検一級専用の対策こそしていませんが、日々の学習で4技能全体が引き上がっていた、というのが正確な表現です。
対策なしで受かった理由|日々のトレーニングが4技能にそのまま効く
ここからが本題です。筆者が英検一級専用の対策なしで一発合格できたのは、日々の英語学習が4技能全体を底上げする設計になっていたからだと考えています。
やっているのは主に4つ。瞬間英作文、シャドーイング、速読、ボキャブラリー強化です。この4つを、それぞれ英検一級との対応関係と一緒にご紹介します。
1つ目|瞬間英作文で「二次試験のスピーキング」に直結する瞬発力を鍛えていた
まず1つ目が瞬間英作文です。
瞬間英作文とは、日本語で提示された文を、瞬時に英語に変換して口に出すトレーニング。頭の中に「英語を組み立てる回路」を作るのが狙いです。
筆者はこの練習を7年以上、日々続けています。詳しいやり方は「瞬間英作文を7年続ける筆者のやり方とコツ」で解説していますが、要点は次の3つです。
1点目、必ず声に出すこと。頭の中で英作文しても瞬発力は育ちません。声に出して発話することで、口の筋肉と英語回路が結びつきます。
2点目、時間制限を設けること。1問あたり数秒以内で答えると決めると、頭の中で日本語を経由せずに英語が出てくるようになります。
3点目、1つの教材を何周も回すこと。新しい教材を次々に増やすより、同じ教材を何周も回して定着させるほうが効果的です。
この瞬間英作文が、英検一級の二次試験のスピーキングに直結します。面接官の質問に対して、瞬時に英語で意見を組み立てて返す。まさに瞬間英作文で毎日鍛えている動作そのものです。
さらに、ライティングの意見論述問題でも、頭の中で英語を組み立てるスピードが速いほど、書ける英文の量と質が上がります。二次試験だけでなく一次のライティングにも効いてくる、非常に投資対効果の高いトレーニングです。
2つ目|シャドーイングで「リスニング」を土台から鍛えていた
2つ目がシャドーイングです。
ネイティブの音声を追いかけるように発音する練習で、リスニング力と発音・リズムを同時に鍛えられる強力な手法。筆者もほぼ毎日、通勤時間や朝の準備時間に続けています。
ただし、シャドーイングは「やり方を間違えると効果ゼロ」という側面もあります。
「シャドーイングが効果ない人の典型パターン」で詳しく書いていますが、音だけ真似して意味を理解していないシャドーイングを続けても、リスニング力は育ちません。
意味理解を伴うシャドーイングを続けると、英検一級のリスニングセクションに直接効きます。
ナチュラルスピードで1回しか流れない放送を集中して追いかける力、そこから内容を掴む力は、シャドーイングで培った「音と意味を同時処理する脳の回路」がそのまま活きます。
加えて、シャドーイングは二次試験のスピーキングにも効きます。ネイティブのリズム・抑揚・発音を体に染み込ませているので、自分が話すときも自然な英語が出やすくなるからです。
3つ目|速読で「リーディング」の時間切れを防ぐ
3つ目が速読です。
英検一級のリーディングは長文が多く、じっくり精読していると時間内に解き終えられません。速読の力がないと、内容一致問題まで到達できずに時間切れ、というのが典型的な失敗パターンです。
筆者は日々の業務で英語のメールや資料を大量に処理するため、速読を意識的に鍛えてきました。詳しいやり方は「筆者が実践する英語速読のやり方|5ステップで速度アップのトレーニング法」で解説しています。
速読のトレーニングで身につくのは、返り読みをせず英文を頭から処理する感覚、意味のかたまり(チャンク)単位で読むスピード感、必要な情報を素早く見つけるスキャニング・スキミングの力です。
これらはすべて、英検一級のリーディングセクションでそのまま使えます。
ライティングの要約問題でも、素早く英文を読んで要点を掴む速読力が土台になります。
速読ができないと、限られた時間で要約対象の英文を読み解くだけで手一杯になってしまいます。
4つ目|ボキャブラリー強化で「語彙問題」と「読解の穴」を埋める
4つ目がボキャブラリー強化です。
英検一級の一次試験、特に語彙問題は「知らない単語は絶対に解けない」タイプの問題です。読解や推測でカバーできる範囲を超えた、上級レベルの単語知識が問われます。
筆者はビジネスや時事関連の英文を日常的に大量に読む中で、知らない単語に出会ったら意味を確認し、単語アプリ「BizSprinto One」の英単語マイリスト機能に登録し、定期的に復習する、というシンプルな習慣を続けています。
専用の単語帳を暗記する時間は取っていませんが、業務で使うビジネス英文、ニュース記事、書籍などから毎日語彙を増やしていく形をとっています。
語彙強化のコツは、単語を「単体で丸暗記」しないこと。文脈の中や類義語・対義語と覚えると定着率が段違いです。ニュース記事1本を読むだけで、生きた文脈の中で複数の単語に出会えるので、時間対効果もいいのです。
出会った単語は類義語や対義語との意味の差も確認してみましょう。
英検一級レベルの語彙は日常英会話では出てきにくいので、意識的に硬めのコンテンツ(時事ニュース、学術記事、書籍など)に触れる習慣を持つのがおすすめです。
4つの学習法がバランス良く4技能を底上げする
ここまでの4つを振り返ると、それぞれが英検一級のどの技能に効くかがきれいに整理できます。
瞬間英作文→スピーキング(二次試験)+ライティング(意見論述)
シャドーイング→リスニング+スピーキング
速読→リーディング+リスニングの問題先読み
ボキャブラリー強化→リーディング(語彙問題・長文読解)+ライティング+リスニング
4つのトレーニングを組み合わせると、4技能すべてがカバーされます。日々続けているうちに総合力が育ち、結果として「対策なしで英検一級に受かる」ような状態になっていた、という仕組みです。
英検一級のためだけに特殊な勉強をするのではなく、汎用性の高い4本柱を日々回す、というのが遠回りに見えて実は近道だと感じています。
特化型で日々のトレーニングを回すなら、BizSprinto One
4つの学習法を日々続けるには、教材選びで迷わない仕組みを作るのが大事です。開いた瞬間に学習が始まるアプリを1本決めておくと、継続の勝率がぐっと上がります。
日々の習慣で英語力アップに取り組んでみようという方には、筆者が開発に携わっているBizSprinto Oneがおすすめです。
BizSprinto Oneは、ニュース音読・瞬間英作文・速読・シャドーイング・英単語学習をまとめた、ビジネスパーソン向けのオールインワン英語学習アプリです。ニュース音読・瞬間英作文・シャドーイング・速読・ボキャブラリーの5つをスキマ時間に効率的に回せます。
← 横にスライドして、他の画面もチェックできます →
本アプリの瞬間英作文のモジュールは、日本語のお題が表示されてから7秒以内に英語で回答する、ゲーム性のあるトレーニングです。ビジネス特化の例文が2,000以上収録されており、会議・プレゼン・交渉・1on1など外資系で頻出のシーンが網羅されています。英検一級の二次試験で問われるような「即興で英語を組み立てる」力を、日々のスキマ時間で育てられます。
シャドーイングのモジュールは、ビジネス英語に完全特化した練習素材を毎日5分から続けられる設計です。会議、プレゼン、交渉、1on1、ピッチなど外資系で頻出のシーンを想定した素材で練習でき、各シャドーイング後には理解度チェックの仕組みも組み込まれています。音声のアクセントもUSだけでなくUK、インド、オーストラリア、シンガポールなど多様に対応しており、英検一級のリスニングセクションで求められる「多様な英語音声への対応力」も鍛えられます。
速読のモジュールは、チャンク読み、一文読み、スクロール読み、シャドーイング、WPMを指標にした制限時間内の全文読み、スキャニング(情報探索)、スキミング(概要把握)の7ステップで、返り読み癖を断ち英文処理速度を上げる設計です。各セッションの最後には理解度テストが用意されているので、読んだ気で終わらない仕組みになっています。英検一級のリーディング長文問題や、要約問題の元テキストを素早く読み解く力にそのままつながります。
英単語のモジュールは、ビジネス英単語の定番2,000語や20,000語の辞書データベースから、知らない単語をマイリストへ登録してテストできる機能です。類義語・対義語・英文での説明・例文などを組み合わせた多角的なテストで、単語のイメージが定着します。洋書や映画、ニュース記事、日々の英語学習で出てきた知らない単語はマイリストへ登録し、後から復習しましょう。
複数のアプリを別々に契約すると、月々の課金がかさみますしユーザー登録も面倒ですが、BizSprinto Oneはユーザー登録不要、月額1,980円ですべてのコンテンツ・機能が使い放題です。ダウンロード自体は無料、一部のレッスンは無料で試せます。
試験のための勉強より、日々の総合力トレーニング
英検一級に一発合格できた経験から改めて感じたのは、「試験のためだけの勉強」より「日々の総合力トレーニング」のほうが結果的に強い、ということです。
瞬間英作文、シャドーイング、速読、ボキャブラリー強化。
この4つを毎日少しずつでも続けていれば、英検一級のような総合力を問う試験にも、外資系での日々の英語業務にも、両方で効いてきます。
試験対策の教材を積み上げるより、日々の学習の柱を4本立てて回すほうが、長い目で見て圧倒的に費用対効果が高いと思います。
これから英検一級を受ける方も、対策問題集の前にまず日々の学習の設計を整えてみてください。一緒に頑張りましょう!
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