英検一級リスニング対策の盲点は速読力|問題先読みのインパクト

先日、英検一級を試しに受けて、対策ゼロで一発合格することができました。
▽合格速報のスクリーンショット

英検に限らず、今回久々にリスニングテストを受けてみて改めて感じたことがあります。それは、リスニング対策の盲点は「速読力」だということ。
実際に問題を解いてみると、リスニングのスコアを分ける決定的なポイントの1つが、問題文を素早く読める速読力だと痛感しました。
この記事では、英検一級を例にリスニングで速読力が必要だと感じた背景や速読への取り組み方についてお話しします。
これから英検一級を受ける方、あるいは他のリスニング系試験(TOEIC・TOEFL・IELTSなど)の対策をしている方にも参考になるはずです!
それではまいります!
- 日本生まれ日本育ち、海外在住経験ほぼゼロ。
- 国内学習で英語力をアップ。
- 現在の英語力は外資系企業でネイティブとガンガン議論できるレベル。
- これまで長期に渡り様々な手法で英語力アップにコミットし、ときには挫折し、ときにはうまくいった経験から、読者に有益で再現性のある情報を届けたい。
- BizSprinto開発チームの一員。
英検一級のリスニングは決してやさしくない
まず、英検一級リスニングのざっくりした特徴を整理しておきます。
試験時間は約35分、全体は4パートで構成されています。会話の内容一致、パッセージの内容一致、リアルライフ形式(案内・アナウンス)、そしてインタビュー形式です。
音源はナチュラルスピードで、1回しか流れません。しかも問題数がそこそこあるので、集中力の維持も含めて簡単ではありません。
ただ、それだけならまだ「聞き取り力を上げる勉強」で対処できそうな話です。実際に対策本の多くもそういう方向を勧めています。
でも、実際に受けてみると、聞き取り力だけではスコアを最大化できないことに気付きます。
問題によって求められるものが違う|全体像 vs 特定の情報
英検一級リスニングの問題は、大きく2つのタイプに分かれます。
1つ目は「全体像を理解する」タイプ。会話やパッセージのテーマや結論、話者のスタンスなど、話全体の主旨を捉えるタイプの問題です。
2つ目は「特定の情報を拾う」タイプ。具体的な数字、日時、場所、決定内容など、話の中の特定のポイントを聞き取るタイプの問題です。
この2つは、脳の使い方がまったく違います。全体像は「広く聴く」モード、特定の情報は「狙って聴く」モードです。
そして、どちらの問題タイプかを事前に知っていないと、聴き方を切り替えられません。ここで問題の先読みが決定的に効いてくるのです!
問題を先に読んでおくことで正答率が跳ね上がる
英検一級リスニングでは、音源が流れる前に問題文(選択肢を含む)が印刷されていて、読む時間が与えられます。
この時間で、これから流れる音源に対して「何を聞き取ればいいのか」を事前に把握できるかどうかが、スコアに直結します。
先読みができていれば、音源が流れた瞬間から狙いを持って聴けます。全体像を掴む問題なら大局を、特定情報を拾う問題なら該当する情報だけを、選択的に集中できます。
逆に先読みができていないと、音源をぼんやり全体聴取するしかなく、聞き終わってから問題を見て「あれ?その情報あったっけ?」と記憶を辿るはめになります。この差が本当に大きいんです。
ここが、英検一級リスニング対策の中でも意外と見落とされがちなポイントだと感じます。
多くの対策本は「聞き取り力を上げよう」という方向に注力しますが、実は同じくらい大事なのが「問題を素早く読む速読力」なのです。
なぜ「先に問題を読む」ことがそこまで効くのか
ここで、なぜ先読みがそこまで効くのかを、筆者の感覚で整理してみます。
ポイントは2つあります。
1つ目は、人は聞いた端から忘れていくということ。耳から入った情報は、そのままでは短期記憶にすら残らず、次々と流れていきます。
あとから「あの話の中で、あの情報あったっけ?」と思い出そうとしても、キーワードが記憶に残っていないと引き出せません。これは日本語でもそうですね。
ところが、事前に「聞くべき情報」が頭に入っていると、その情報だけは脳がフラグを立てて捕まえてくれます。他の情報は流していい、この情報だけは絶対に拾う、という優先順位づけが働く感覚です。
2つ目は、人は知りたい情報だけを無意識にターゲティングして聴いているということ。これはカクテルパーティー効果とも呼ばれる現象に近く、雑踏の中で自分の名前が呼ばれると気づける、という現象と同じ仕組みです。
脳は無限の情報処理能力を持っているわけではないので、「何を聴くべきか」を事前に決めておくと、そこにリソースを集中できます。
逆に何を聴くべきか分かっていないと、全部を平等に処理しようとして、結局どれも中途半端にしか記憶に残りません。
という感じで日常生活を振り返ると当たり前のことを言っていると思いますが、リスニングのテストでも同じということですね。
先読みを支えるのは英文速読力
ここで問題になるのが、問題文(英語の設問と選択肢)を素早く読めるかどうか。
英検一級リスニングの問題文は、それなりに情報量があります。設問1つと4つの選択肢を、限られた時間内に読み切って要点を把握するには、それなりの速読力が必要です。
設問だけでもいいですが、選択肢の方まで読めるとどんな回答が良いかイメージしやすくなるのでできれば読めるようになりたいです。
速読力がないと、問題文の一部しか読めないまま音源が流れ始めてしまい、結局「何を聞くべきか分からないまま聴き始める」状態になります。
ここが、英検一級リスニング対策で速読力が効いてくる真の理由です。速読は一見リーディングだけの話に見えて、実はリスニングにも直結しているんですね!
速読力を鍛えるにはトレーニングが必要
速読力は、意識的にトレーニングしないとなかなか身につきません。普段からゆっくり精読している人は、そのままだと速読ができないままです。
筆者が実践している速読トレーニングの方法は「筆者が実践する英語速読のやり方|5ステップで速度アップのトレーニング法」で詳しく紹介していますが、ポイントは次の要素を組み合わせることです。
返り読みをせず、英文を頭から処理する感覚を身につける。意味のかたまり(チャンク)単位で読むスピードを上げる。必要情報を素早く見つけるスキャニングと、全体を掴むスキミングを分けて練習する。
これらを日々のトレーニングとして少しずつ積み上げていくと、リスニングの問題先読みが余裕を持ってできるようになります。
感覚的にはスコアアップにかなり効く
筆者の感覚では、速読トレーニングを取り入れることで、英検一級やTOEICなどのリスニングテストのスコアはかなり伸びる余地があると感じます。
もちろん、純粋な聞き取り力を上げることも重要です。ただ、聞き取り力だけを鍛えていても、問題先読みができていないとスコアの上限が見えてしまいます。
逆に、聞き取り力がそこそこあっても、問題先読みで狙いを絞れる人はスコアを最大化できます。同じ聞き取り力の2人が、先読みの有無だけでかなり大きな差がつく世界でしょう。
リスニング対策として「音源を大量に聴く」に加えて、「問題文を素早く読むトレーニング」を並行して回すことを、強くおすすめします!
速読力アップにおすすめの、BizSprinto One
速読トレーニングを日々続けるツールとしておすすめしたいのが、筆者が開発に携わっているBizSprinto Oneです。
BizSprinto Oneは、ニュース音読・瞬間英作文・速読・シャドーイング・英単語学習をまとめた、ビジネスパーソン向けのオールインワン英語学習アプリです。
← 横にスライドして、他の画面もチェックできます →
本アプリの速読のモジュールでは、英語速読を7ステップで体系的にトレーニングできます。
7つのステップは、チャンク読み、一文読み、スクロール読み、シャドーイング、WPMを指標にした制限時間内の全文読み、スキャニング(情報探索)、スキミング(概要把握)。
英検一級リスニングの問題先読みで求められる「限られた時間で要点を掴む力」を鍛えるのに、この7ステップはドンピシャで役立ちます。特にスキャニングとスキミングは、問題文を素早く読んで狙いを絞る感覚をそのまま養えます。
各セッションの最後には理解度テストが用意されていて、「速く読めたけど内容を掴めていない」という落とし穴も防げます。速読で一番大事な「速さと理解のバランス」を身につけられる設計です。
語彙レベル3段階×スピード3段階から選べるので、自分のレベルに合わせて負荷を調整可能。読んだ単語数の記録機能もあり、日々のモチベーション維持にも役立ちます。
ユーザー登録不要、月額1,980円ですべてのコンテンツ・機能が使い放題で、ダウンロード自体は無料、一部のレッスンは無料で試せます。
英検一級リスニングは「聞く力」と「読む力」の合わせ技で突破する
今回英検受けて改めて感じたのは、英検一級などのリスニングテストは純粋な聞き取り力だけではスコアを最大化できないということです。
問題文を素早く読んで「何を聞くべきか」を先に決めておく速読力が、聞き取り力と同じくらい大事。両輪が揃ってはじめて、リスニングのスコアが安定して伸びていきます。
これから英検一級を受ける方は、リスニング対策として音源大量聴取に加えて、速読トレーニングを並行して回してみてください。感覚的にはスコアアップにかなり効くはずです!
一緒に頑張りましょう!
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